2016年10月01日

持ち家はどうする?貸すことのメリットとデメリット

転勤や海外赴任に際して留守になる自宅を、賃貸によって有効活用する「リロケーション」についてご紹介します。

「リロケーション」の意味とは

リロケーションとは、転勤などにより一定期間だけ空き家になる自宅を賃貸して家賃収入を得るという不動産活用のひとつです。
以前の借地借家法では、貸主は「正当な理由」がある場合でなければ、貸主から契約更新の拒絶や解約の申し入れができないこととされてきたため、戻ってきた時に明け渡してもらえる保証がないという危惧がありました。しかし平成12年(2000年)に、契約期間満了により、賃貸借契約が確実に終了することができる期限付きの借家契約である「定期借家制度」が施行されたことで、自宅の賃貸がしやすくなりました。

貸主にとってのリロケーションの主なメリット

リロケーションは貸主にとって以下のようなメリットがあります。

1.家賃収入になる

毎月一定の家賃収入を得ることができます。

2.建物が傷みにくい

空き家は換気ができず、締め切った状態が長く続くために湿気がこもり、ダニやカビが繁殖する原因になります。人が住んでいれば、毎日の換気や掃除が家の急激な老朽化に歯止めをかけてくれます。

3.防犯への対策になる

住人がいることで、空き家の状態よりも空き巣や放火、漏電火災などに対する備えができます。

4.帰任した時に自宅に戻れる

売却と違い、元の住居があるため、帰任時の住まいに困らず、その後の生活設計もしやすくなります。「定期借家契約」によって、明け渡しもスムーズです。

貸主にとってのリロケーションの主なデメリット

一方で以下のようなデメリットも存在します。

1.家賃収入が相場よりも低くなる場合がある

家賃収入はメリットでもありますが、リロケーションの特長である「期間限定」という点から一般の家賃相場より安くなることが通常です。

2.固定資産税は継続する

家の所有者は変わっていないため、固定資産税の支払いは続きます。分譲マンションの管理費等も同様です。

3.確定申告が必要になる

リロケーションにより家賃収入が発生するため、確定申告が必要になります。

転勤や海外赴任の際には、今住んでいる持ち家をどうするか、という問題が浮上します。空き家にしない方法の1つとして、リロケーションを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

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