トラブル事例

[ T’act 13号掲載 ]
共用部分の管理とルールの呼びかけは大切です

今回のテーマ【共用部分の管理について】

トラブル事例

入居者全員が使用する共用部分も、ルールの徹底が必要です

共同住宅は専有部分と共用部分に分かれています。共用部分には、エントランスホールや廊下、階段、エレベーターだけでなく、ゴミ置き場や駐車場・駐輪場、宅配ボックス、メールボックスなども含まれることが一般的です。入居者全員で使う共用部分についてのルールは、全員に徹底しておくことが必要です。ルール違反を放置すると、事故が発生したり住民同士のトラブル等に発展することもありますので、早めの注意喚起等を心がけましょう。

トラブルの火種を放置すると取り返しのつかないことになる場合も

実際、共用部分については、ルール違反といえる使い方がしばしば見受けられます。
たとえば、ゴミ置き場以外にゴミを捨てたり汚すといったことにはじまり、植木鉢や自転車を置く、粗大ゴミを置く、ドアの前の廊下部分に無断で柵を設けるといったこと等が私物化に該当します。共用の庭や芝生のスペースなどに花を植えたり菜園をつくったりするケースも該当します。
また、子供が廊下やホールで遊んだり騒いだり、大人が廊下に出てたばこを吸う、といったトラブルも少なくありません。
最近では、エントランスや廊下などの共用部分で記念撮影を行い、その画像データがインターネット上に公開されることで、セキュリティや他の入居者の個人情報の漏えいにつながる、といったことも考えられます。
一つひとつは悪気のない一時的な行為でも、他の住人の迷惑になり、ケガや事故につながることもあります。特に共用部分にものが置かれている場合は、躓いたり、災害時の避難を妨げる可能性もあり、放置できません。住民同士のトラブルになれば、訴訟に発展したり、それに伴う住環境の悪化を理由に他の入居者が出て行ってしまうということも考えられます。

入居者にルールを守ってもらうために事前説明や声掛けを

共用部分の使用ルールを守ってもらうためには、まず入居前にしっかり説明することが大切です。その際は、一般的な注意ではなく、こういうことがルール違反になるということを具体的に示すようにしましょう。あらかじめ、契約書に共用部分の使用ルール等について定めておくことも大切です。また、実際にルール違反を見つけた場合は、小さなことであってもこまめに声を掛け、注意文を掲示するなど、早めに対処することが必要です。入居者にはいろいろな人がいて、考え方もさまざまです。心配なことがある場合は、管理会社等へ相談するなどして、早期の対応を行いましょう。

管理会社はこうしています!
トラブルが起きやすい場所・ケース

CASE01 宅配ボックス
誤配や空閉まり、宅配ボックスの長期使用があった場合、各戸に注意喚起をポスティング、掲示板にチラシを掲載

CASE02 ごみ置き場やダストボックス
ゴミの放置や分別がされていなかった場合は、ゴミ出しルール徹底の為、各戸に注意喚起をポスティング、掲示板にチラシ掲載

CASE03 駐輪場の整理
長期未使用と思われる自転車や、当社指定のシールが無いものに注意喚起の貼り紙を実施

CASE04 共用部分への私物放置
各戸に注意喚起をポスティング、掲示板にチラシ掲載

CASE05 メールボックス前のチラシの散乱
チラシ回収用のゴミ箱を設置

CASE06 無断駐車
駐車場に無断駐車禁止のPOPを設置

※上記の対応方法は一例であり、実際の対応方法はケースバイケースとなります。

監修

  • 西森 怜奈

    西森 怜奈 Nishimori Rena

    東急住宅リース株式会社
    経営戦略本部 総務部 法務グループ(企業内弁護士)

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